2級ボイラー技士 2024年(R6)4月-問10 過去問の解説 【ボイラーの構造に関する知識】

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問題

ボイラーの水位検出器について、適切でないものは次のうちどれか。

1.水位検出器は、原則として、2個以上取り付け、それぞれの水位検出方式は異なるものの方が良い。
2.水位検出器の水側連絡管は、他の水位検出器の水側連絡管と共用しない。
3.水位検出器の水側連絡管及び蒸気側連絡管には、それぞれバルブ又はコックを直列に2個以上設けてはならない。
4.水位検出器の水側連絡管は、呼び径10A以下の管を使用する。
5.水位検出器の水側連絡管の曲げ部分は、内部の掃除が容易にできる構造のものとする。

回答

正解は(4)

ボイラーの水位検出器とは、ボイラー内部の水面の位置(水位)を自動で計測・監視し、その情報に基づいて給水ポンプの運転や燃焼停止などの安全制御を行うための装置です。
水位の異常は、事故に直結するため、法律により独立した2個以上の設置が義務付けられるなど、ボイラーの安全運転において極めて重要な役割を果たしています。
計測方法の種類に応じて、フロート式、電極式、熱膨張管式があります。

1.水位検出器は、原則として、2個以上取り付け、それぞれの水位検出方式は異なるものの方が良い。
→正しい
故障などで計器が使えなくなったときのことを考え、異なる方式の水位検出器を2個以上取り付けるようにします。

2.水位検出器の水側連絡管は、他の水位検出器の水側連絡管と共用しない。
→正しい
水位検出器につながる水側連絡管は、他の検出器と共用してはなりません。詰まりなどが発生した場合に正しく検出できなくなるためです。

3.水位検出器の水側連絡管及び蒸気側連絡管には、それぞれバルブ又はコックを直列に2個以上設けてはならない。
→正しい
水側連絡管や蒸気側連絡管には、誤作動を防ぐためバルブやコックは2個以上設けてはいけません。

4.水位検出器の水側連絡管は、呼び径10A以下の管を使用する。
→不適当
水位検出器の水側連絡管は、ボイラー水中の不純物によって詰まりやすいため、呼び径20A以上の管を使用します。

5.水位検出器の水側連絡管の曲げ部分は、内部の掃除が容易にできる構造のものとする。
→正しい
水側連絡管の曲げ部分はボイラー水中の不純物などが溜まりやすいため、内部の掃除が容易にできるような構造とする必要があります。

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