問題
ボイラーのシーケンス制御回路に使用される電気部品について、適切でないものは次のうちどれか。
| 1. | 電磁継電器は、コイルに電流が流れて鉄心が励磁され、吸着片を引き付けることによって接点を切り替える。 | ||
| 2. | 電磁継電器のメーク接点(a接点)は、コイルに電流が流れると開となり、電流が流れないと閉となる。 | ||
| 3. | 電磁継電器のブレーク接点(b接点)を用いることによって、入力信号に対して出力信号を反転させることができる。 | ||
| 4. | タイマは、適当な時間の遅れをとって接点を開閉するリレーで、シーケンス回路によって行う自動制御回路に多く利用される。 | ||
| 5. | リミットスイッチは、物体の位置を検出し、その位置に応じた制御動作を行うために用いられるもので、マイクロスイッチや近接スイッチがある。 |
回答
正解は(2)
1.電磁継電器は、コイルに電流が流れて鉄心が励磁され、吸着片を引き付けることによって接点を切り替える。
→正しい
電磁継電器は、コイルに電流が流れることで鉄心が磁化(磁石のようになる)され、吸着片(可動鉄片)を引き寄せて接点を切り替えます。これにより、大きな電流や電圧を小さな信号で制御できます。
ようは、「小さな電気の力で、大きな電気のスイッチを遠隔操作する」ってことです。
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出典:オムロン
2.電磁継電器のメーク接点(a接点)は、コイルに電流が流れると開となり、電流が流れないと閉となる。
→不適当
メーク接点(a接点)は、コイルに電流が流れると「閉(ON)」、電流が流れないと「開(OFF)」となります。
3.電磁継電器のブレーク接点(b接点)を用いることによって、入力信号に対して出力信号を反転させることができる。
→正しい
ブレーク接点(b接点)は、コイルに電流が流れると「開(OFF)」、流れないと「閉(ON)」となり、入力信号に対して出力信号を反転させることができます。
ようは、メーク接点と逆の動きをするってことです。
4.タイマは、適当な時間の遅れをとって接点を開閉するリレーで、シーケンス回路によって行う自動制御回路に多く利用される。
→正しい
タイマは、設定した時間だけ動作を遅らせて接点を開閉するリレーで、自動制御回路でよく使われます。例えば、一定時間後にモーターを運転又は停止させるなどに利用されます。
5.リミットスイッチは、物体の位置を検出し、その位置に応じた制御動作を行うために用いられるもので、マイクロスイッチや近接スイッチがある。
→正しい
リミットスイッチは、物体が特定の位置に到達したことを検出し、制御回路の動作を切り替えるために使われます。外部からの圧力を検出するマイクロスイッチや、非接触で物体の接近や存在を検出する近接スイッチなどがあります。
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